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フランスあれこれ、フランス留学体験記

フランス留学体験記その2
「学生食堂にも本格石焼オーブン

  日本でもフランスでも、通学していて毎日のささやかな楽しみは勉強をしばし離れた昼食時間です。「所変われば品変わる」と言うことばもありますが、”食の国フランス”の学生食堂は、厨房から本格的です。

 ピザを焼くにしても、本場イタリアと同じような石焼きオーブンがあり、味もローマで食べたのと同じくらい抜群だったとのことでした。

 通常の昼食の定番は、5ユーロ(約600円)くらいのサンドウィッチとのこと。あとタルトフランペ(アルザス地方の名物料理)も人気メニューの一つとか。

 さらに、”食の国のフランス”は、”ワインの国”でもあります。日本の学食では、アルコール類を昼食時とることは、ちょっと考えられないことですが、ワイン飲みながらの食事も至極当然の昼食風景だそうです。日本で言えば、水かジュースと同じようにワインを飲んでると言うことです。

 また、大学の食堂は、失業者の利用にも解放されていて、料金は、学生と同じ扱いだそうです。
(記:2002年10月30日)



フランス留学体験記その1
「安い授業料、各種の奨学金、医療費の払い戻し

 フランスでは、大学生に対し、授業料が日本に比べてかなり安く、学業と生活のための奨学金も相当数の種類があります。奨学金を受ける基準はもちろん存在します。学業優秀であることが第一要件です。

 これは日本の大学生が、親からの仕送りだけでは授業料・生活費が足らず、過重とも言えるアルバイトにより、何とか通学しているのとは大きな違いかもしれません。

 姪はフランス人から見れば外国人になりますが、今回、ある欧州の企業から奨学金をえて留学していました。もちろん、大学の授業料は外国人も 払う義務はありますが、現地学生と同額、企業からは、月々の奨学金の支給だけではなく、日本ーフランス往復旅費、その他出ていました。

 なお、(姪は幸い留学中は病気になりませんでしたが)が、フランスでは医療費(出産費用も含む)も原則払い戻しがあります。これは外国人にも適用されます。また、眼鏡の購入費用の一部負担にも医療保険は適用されます。

 フランスよりも大きな経済力のある日本は、健康保険も医療費も値上げ、さらには年金をたよりに生活しているお年寄りにも医療の高負担を課している現実があります。

 また、今回姪から教育や医療費のことを聞いて、私自身1986年にヨーロッパ3カ国旅行時に同行者から教えてもらった次の言葉を改めて思い出しました。

 「フランス人は、生命保険は理解できても、日本にある教育保険(学資保険)と各種の医療関係の保険は理解できない。なぜなら、親や本人がわざわざ自己負担して保険かけなくても、教育も医療も原則無料だから、そんな保険は必要ないからだ」

 このような制度は、フランスだけではなく、一部の国を除けばヨーロッパ各国でも似たようなことだろうと思います。(記:2002年10月15日)

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