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(写真1) モンセラート山の遠望(車中より撮影)
(写真2) 中央部:モンセラート修道院付属の大聖堂(周囲は奇岩、巨岩)

(写真3) モンセラート修道院上部の巨岩()

(写真4) 駐車場の先(修道院下側)にあった土産物店

(写真5) 左の谷間側:ジョブレガット川、右側やや上部聖洞窟礼拝堂

(写真6) 断崖絶壁の先端部に立つ十字架

(写真7) 中央やや左側:運行中のケーブルカー

(写真8)オレンジ屋根:駅舎、黄色:ロープウェイ

(写真9) まるで巨人ような岩や奇岩ばかり

バルセロナ、 モンセラート観光その1(奇岩・巨岩の絶景)
2015年12月23日
(スペイン時間)
 前ページ「テトゥアン広場、グラシア通り、カタルーニャ広場など」には、午後からのモンセラート観光の前、朝の時間帯にアパートメント・ホテル近くの広場
、あるいはカタルーニャ広場周辺の散策、その後、お土産店での買い物などを主に書きました。

 今回のページは、集合場所のホテルから、ワゴン式タクシーに乗車し、最初のモンセラート観光を書いています。そして、主にモンセラート修道院の周辺から見た景色、特に奇岩や巨岩などの写真を主に掲載しています。

モンセラート観光へ出発
 私たちは、昼食を食べて、ゆっくりしてから次の観光地へ行く集合場所のシルケン グラン ホテル・ハバナ(Hotel Silken Havana en Gran Vía de Barcelona)へ向かいました。もう、集合場所として3回目ですから、アパートメント・ホテルからも慣れたものでした。予定よりも早く着きましたので、JTBの集合場所にあるソファーに座って、ゆっくりとガイドさんを待っていました。

 すると、ガイドさんも来られたので予定よりも少し早目の14時25分、ホテル近くの通りで待っていくれていたワゴン式タクシーに乗車し出発しました。今回も、女性ドライバーの方でした。それからずっと、ガイドさんよりバルセルナ市街地の説明もあったのですが、覚えきれませんでした。途中で高速道路に入ったようで、一層スピードも上がっていました。

 私は、どの道路でモンセラートに向かっているのか分かっていなかったのですが、たぶん、ジョブレガット川(リュブラガート川、Llobregat)沿いにある道路をずっと走行していたと思われます。発車してから40分してから、ガイドさんから「あの山がモンセラート山です。モンセラートの意味は、ノコギリです。山の形が似ているでしょう」と教えて頂きました。

 さらに、「ガウディは、あのモンセラート山の形から建築デザインのヒントを得たとも言われています」との説明が続きました。なるほど、速度100km位で走行しているタクシー車中からも、遠くに山頂部周辺の大きな岩、しかも名称の由来となってるノコギリ状のギザギザ山が見えてきました。

 あと、モンセラートの山に登るには、私たちはタクシーに乗りましたが、山麓の町からならば、次の二つのルートがあるようです。一つ目は、ロープウェイ(Aeri de Montserrat)で、二つ目は、モンセラート登山鉄道(Cremallera i Funiculars de Montserrat)です。この登山鉄道の方は、ケーブルカーとも同じ運営のようです。

 ただし、先の登山鉄道とロープウェイのある山麓駅側は、出発駅が別々のようでした。また、どちらとも座席からの眺めは、大変素晴らしいようです。ここで、国語辞典の大辞泉から引用して、モンセラートについて、次の<>内を書きます。

 モンセラート(Montserrat)=スペイン北東部、カタルーニャ州の都市バルセロナの近郊にある山。標高1236メートル。古くからカタルーニャ地方におけるキリスト教の聖地として知られるモンセラート修道院がある。モンセラット。(大辞泉より)>

 タクシー走行中に左側に見えていたノコギリ状のモンセラート山をカメラで写してみました。しかし、結果は良くなく、やっと数枚撮れた内の1枚が、(写真1)です。この写真では見えにくいですが、奥側に岩石ばかりみたいな形状は確認できるのではないでしょう。さらに、しばらく走ると、15時10分過ぎくらいから山に近づいていくような道路になってきました。

 そして、20分位、切り立った岩の山を見ながら所どころで曲がりながら山へ、上へと登っていきました。先の国語辞典の通り、山頂部は
1236メートルあるようですが、私たちの終着点は、標高720メートル周辺にある駐車場で降りました。(写真2)の手前側が、タクシーやバスの駐車場です。

モンセラート(Montserrat)山、奇岩・巨岩の絶景

 その駐車場から直ぐ見上げた感じの所に(写真3)の岩が見えていました。そして、いわば修道院の参道脇には、土産物店がたくさん並んでいました。(写真4参照) 古今東西、どの地域の土産物店も商魂たくましいですが、この屋台式(テントの)店並びも、お菓子、チーズ、小物、おもちゃ類などを陳列台にずらっと並べて売っていました。帰国用のお土産に、各々で少し買いました。

 周囲の山を見ながら、ガイドさんから、(写真5参照)「あそこの岩場にへばり付いているような建物が見えるでしょう。あの辺りから黒いマリア像が見つかったのです」との説明を受けました。後で私が調べたところ、ここは、聖洞窟礼拝堂(Santa Cova Chapel)と言うようです。そして、その名称通り、洞窟と礼拝堂が一緒になった造りの中に、黒いマリア像が安置されていているようです。

 つまり、上野流の表現で、「元々、聖洞窟礼拝堂が本山の寺院(本坊)。そして(観光客が必ず立ち寄る)修道院付属の大聖堂の方は本山の別院(付属寺院)」と言えば、分かりやすいのではないでしょうか。そして、この付属の大聖堂が出来る前までは、聖洞窟礼拝堂を目指して、当然歩いて参道(修験道、登山道)を登るしか、当時の方法はなかったのではないでしょうか。

 先ほどの駐車場から既に多角度で見えていましたが、修道院付属の大聖堂近くのカフェテリアや道路脇からも、山頂部だけでなく、谷間や平野部までも眺望できました。(写真5参照) その中には、(写真6、7参照)例えばケーブルカー、ロープウェイ、さらには観光客向けのホテルもありました。

 私は、そのような乗り物やホテルなどを見て。改めて感心したことがありました。それは、周囲の景色だけでなく、古い建築物であるモンセラート修道院の色や様式に、まるで合わせたような造りだったからです。日本では、派手な色合い、あるいは名所旧跡の場所に不釣り合いなデッカイ建物なども、公共・民間施設を問わず観光地で、たまに見かけます。

 口先では、「自然との調和」とか「景観を大切に」などと、日本で良く聞きますが、実際は、どうなのでしょうか。このモンセラート周辺は、9世紀頃より信仰の場として人も来ていたようです。その当時は、当然、人の歩き(登山)だけだったでしょう。現代になって、先にも書いていますが、鉄道、ロープウェイ、ホテル、車、道路などの新設・拡張もあったことでしょう。

 その時には、もしかしたら、何がしかの賛否両論もあったかもしれません。しかし、周辺の景観に合わせたような乗り物やホテルなどの建物には、やはり考えて造られたのだなあと思いました。

<掲載写真の補足説明>
 このページ掲載写真は、真冬で、しかも少し曇っている夕方近くに撮ったものばかりですので鮮明度に欠けます。やや分かりにくいことは、ご了承願って上記に詳細に紹介していない写真を中心に、これから説明していきます。

  (写真5)について、左の谷間側に流れているのがジョブレガット川(リュブラガート川、Llobregat)です。その脇に道路も見えています。右側のやや上部に聖洞窟礼拝堂(Santa Cova Chapel)が見えています。ここの洞窟に黒いマリア像が安置されているようです。(これとは別に、修道院付属の大聖堂の方にもあります)

 (写真6)について、この断崖絶壁に立っている十字架の下側方向に、聖洞窟礼拝堂があったと記憶しています。掲載写真では、十字架自体も本当に小さく見えていますが、実物は人の4倍位に見えていました。この撮影時にも、二人が慰霊されているのが望遠レンズから見えていました。

 (写真7)について、中央やや左側に一直線に見えているのが、運行中のケーブルカーです。交差する所は、長い楕円形をしていました。線路上部が、サン・ホアン(Sant Joan)駅側でしょう。その標高は、800m強ありそうでした。(私たちは、このケーブルカーには行きませんでした)

 (写真8について、中央部のオレンジ屋根が、モンセラート登山鉄道(Cremallera i Funiculars de Montserrat)の一つの駅舎のようです。そして、その上部に黄色のゴンドラが見えていますが、これはロープウェイ(Aeri de Montserrat)の方です。

  (写真9)について、中央部には、まるで映画かテレビに登場するような巨人の顔、腕、体みたいで、その顔の左右側も人の顔が並んでいるようにも思えました。高さは正確には知りませんが、50m以上はあった感じがしました。とにかく、このモンセラート修道院付属の大聖堂周囲には、目を見張るような巨岩、奇岩ばかりでした。

 (写真10)について、この写真と次の(写真11)は、修道院付属の大聖堂前の道路側から聖洞窟礼拝堂(Santa Cova Chapel)方向を向いて撮ったものと思います。この中央部にある岩の最上部には猿か、あるは何か動物にも似ています。

 (写真11)について、とびとびで斜め状に並んだ中央の岩最上部は、まるで人の横顔みたいでした。毛髪、頭部、額(ひたい)、目、鼻、頬(ほほ)、顎(あご)、口を閉じ唇(くちびる)を結んだようにも見えました。この周辺含めて、とにかくモンセラート山全体が、珍しい巨岩、奇岩ばかりということが良く分かりました。

 あと、この地に観光客が多い理由として、当然、ベネディクト会の修道院や黒いマリア像があり、古くからカタルーニャ地方のキリスト教の聖地ですから巡礼者も多いのでしょう。

 さらに、このモンセラートは、その宗教的なことだけではなく、同時に先に写真で紹介しました奇岩、巨岩の絶景も観光客の大きな魅力になっているのではと、実感いたしました。 (ご参考までに、次のページには、モンセラート修道院付属の大聖堂内部の状況を中心に書く予定です)
(写真10) 中央上部の岩:猿か動物のようにも見える
(写真11) 中央下部の岩:人の横顔のようにも見える

 (掲載日:2017年1月23日)
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(旅行メモ)
2015年12月23日(スペイン時間) バルセロナ(Barcelona)、モンセラート(Montserrat)、モンセラート修道院(Monestir de Montserrat)
10時50分、カタルーニャ広場周辺の散策
11時00分、アップル店の店内見学
11時20分、お土産店で絵などを購入 、市街地の散策
12時00分、ホテルに戻り、昼食
14時20分、モンセラートへのツアー集合場所に集まる
14時25分、ワゴン式タクシーに乗車し出発
15時30分、モンセラート(大聖堂)前に到着、教会内や黒いマリヤ像の見学
17時10分、モンセラートを出発し、バロセロナ市街地へ
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