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サンセット大通り走行中の話 (2008年11月23日、アメリカ、太平洋標準時)
 朝の陽光が登り始める前に、窓辺でビバリー・センター前の通りを見ると、昨日夜遅くまでイベントか何かで騒々しく賑わっていたのが嘘のような静けさでした。今朝は、ホテルをチェックアウトして朝食後にロサンゼルス市内観光の予定を組んでいました。その関係から、旅行鞄に、お土産や服を詰め直していると間もなく7時になってきました。

 今回で2回目のサイモン LAでの朝食では昨日行った日帰りグランドキャニオン観光、今日行く予定のロサンゼルス市内の話などをしていましたら、運転手さんと約束していた時間が迫ってきました。一旦部屋に戻り、旅行鞄やデイバッグを持って皆でエレベターで下ると、次はチェックアウトの手続きでした。それはヨーコちゃんがやってくれていたので、私はフロアーに飾ってあった真紅の花をカメラに収めていました。

 8時前にホテルの玄関先に出ると、にこやかに運転手さんが出迎えてくれました。もうお馴染みのリーンカーン車に鞄などを詰め込み、車内では「グランドキャニオンは、どうでしたか?」、「えー、あんな所があるとは感動しました」みたいな話が続いていました。

椰子の木の生えている通り

サンセット大通りのギターショップなど

椰子の木、カリフォルニア・ファン・パーム
 8時に2日間お世話になったソフィテル・ホテルLAを後にして車は、一路ハリウッド方面に向かうことになりました。ホテルを出て間もなく、ここがサンセット大通りかどうか、少し分からなかったのですが、両側の歩道にずっと椰子の木が続く道路に出てきました。

 運転手さんから「あっちの幹がすらっとしているのがメキシコ原産の椰子の木で、あまり水を吸わなくても伸びる。こっちの足元の太い方が、こちらオリジナル(原産)のカリフォルニア・ファン・パーム(California Fan Palm Trees)だ。その昔、あの根元の太い椰子の木があればインディオが住んでいるとも言われていた」、

 「成長が速くて、道路のすき間からも生えて来る。だから根の内に直ぐ引っこ抜かないとダメだ。木は皮だけあって、中身がなくて空洞になっている」などの話がありました。ヨーコちゃんからも「皮が落ちているのを良く見ますよ」などの返事もありました。

 私も、両側の通り沿いに並んで立っている椰子の木を見ましたが、高い木は15m位ありそうで、けっこう目立っていました。また、カリフォルニアやロサンゼルス紹介のガイドブックその他の写真に良く使われている風景だなあとも思いました。

 あとオールディズファンの私としては、椰子の木とかパームとかいう言葉を聞くと、どうしてもアメリカの青春映画「パームスプリングスの週末」(Palm Springs Weekend)のテーマソングで当時大ヒットした有名な(邦題)「恋の パームスプリング」(トロイ・ドナヒューの歌で原題はLive Young)を思い出します。

 この曲は、英語の歌詞の意味が全然分からない私でも本当に明るいと言いますか、実に調子のいい歌と思います。アメリカの輝いていた1960年代を思い浮かべさせます。(もしも、この曲をご存知ない方は、ユーチューブのサイトに「Palm Springs Weekend - Troy Donahue」などと入力して検索してみて聴いて下さい)

サンセット大通り
 車は既にサンセット大通り(Sunset Boulevard)に入っているようで、運転手さんから、この通り付近にあるギター店と質屋の話がありました。「ここの通りは古い所でライブハウスとかギター店が多い。あそこはギター・センター(Guitar Center)店、こっちにカービン(CARVIN)店だ」

 「ここは質屋も多い。ミュージシャンがいる所には必ず質屋があると言うほどだ。いかにミュージシャンは食えないかと言うことかなあ」、「そんな有名店ではなかったけど、日本のバブルの頃、有名なギターリストが買った店と言うことで高いギターを買わされたこともあったかなあ。一時期、質屋がカンバックした感じになったよ」などのギターの話は、しばらく続きました。

 歩道を歩く人の中には、日曜日のミサに出かけているいるような感じの人達もいました。また、運転手さんの話によるとビバリーヒルズからサンセット大通りにかけてユダヤ人も多いし、その人たちの中にはハリウッドから世界に向けて映画配給していることに携わっている人も多いとのことでした。

 そうこうしている内に運転手さんによるとハリウッド大通りに車は入ったようで歩道の所には星印の入った模様が見えてきました。沢山ある星印の中には、日本のものあるようで「ゴジラの星がある」と言うことでした。ここから、どこかに駐車しようと言うことで、チャイニーズ・シアターの裏方面のパーキングを探して回ったのですが、時間が早かったためか開いていませんでした。

 結局、運転手さんにコダック・シアター前辺りでおろしてもらって、次に待ち合わせの場所と時間を決めて一旦別れることにしました。そして、私たちは、星印のある歩道方面から目的地に進むことにしました。

(掲載日:2009年3月5日)
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(旅行メモ)
07時00分、ソフィテル・ホテル、1階のレストラン『サイモン LA』で朝食
07時40分、ソフィテル・ホテルをチェックアウト
08時00分、ハイヤーでロサンゼルス市内観光へ出発
        サンセット大通り、ハリウッド大通り走行中に色々話を聞く
08時30分、ハリウッド大通り付近で下車
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