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シール・ビーチ  (観光地や映画ロケ地紹介の第19回目)
アザラシの銅像(シールビーチの象徴)
(シール=sealとはアザラシのこと)
シールビーチに建つ家並み
(高い椰子の木、白い家などが見えた)
シールビーチ (手前:砂浜)
(左奥から突き出た桟橋=ピア)
シールビーチの砂浜
(桟橋の上からハンティントンビーチ側を見たところ)
砂浜にたたずむカモメ
(沖合からの風を受けていた)
ウォルツ・ワーフ・レストラン(Walt's Wharf Restaurant)
(写真中央が玄関、上に絵がある)

シール・ビーチ(Seal Beach)
 2008年11月、カリフォルニやグランド・キャニオンなどの旅行で行った観光地や映画のロケ地紹介の第19回目は、シールビーチ市(詳細は英語版サイトのThe City of Seal Beachをご覧頂けないでしょうか)を紹介しています。映画は、映画アメリカン・サマー・ストーリー(アメリカン・パイ2)で短時間ながら、このシール・ビーチも登場していますので、ご紹介します。

 シール・ビーチも属しているオレンジ郡は、面積自体そう大きくないものの有名なディズニーランドや野球のアナハイム・エンジェルスなどがあるアナハイム(Anaheim)市、サンクレメンテ(San Clemente)市、シールビーチの隣で海岸線がともに綺麗なハンティントンビーチ(Huntington Beach)市など、けっこう有名都市があり裕福な方々が住んでいる所だそうです。

 このシール・ビーチ市は、先に書いたようにカリフォルニア州オレンジ郡(オレンジ・カウンティ、Orange County, California)の一つで、隣はロサンゼルス郡になります。(シール・ビーチ市の地図は、ここからご覧下さい) 

 シール・ビーチの名前の由来は、英語名称(Seal Beach=直訳”アザラシ海岸”)でも分かる通り、以前、アザラシが、この近くの海岸に来ていて良く見られたことに起因しています。市章もアザラシのマークです。また、この海岸に行かれた方なら必ず歩かれるシール・ビーチ・ピア(Pier=埠頭、桟橋)の上には、アザラシの銅像まであります。(右側1番目の写真参照)この旅行時、私はアザラシまで見ませんでしたが、桟橋の先端近くの海にイルカが来ていたようです。

 この近くの海岸線について、北からロング・ビーチ(Long Beach)、シール・ビーチ(Seal Beach)、ハンティントンビーチ(Huntington Beach)、ニューポートビーチ(New Port Beach) 、ラグナ・ビーチ(LAguna Beach)などがあります。それらは太平洋に面した遠浅で70km近く続く海岸線のようです。

 あと、私達が見た砂浜は、幅自体は海岸ですから、それなりの長さではあるのですが、距離が延々と続いているような錯覚にもなり、ややオーバーに言えば、ちょっとした砂漠みたいな広大な感じに見えました。また、詳細は確認できませんでしたが、所どころに港やピアがあるだけで自然そのままの海岸線でした。

 この海岸線には遠浅の関係からか鳥の種類は分からないもののカモメなどの海鳥が、たくさんいました。(右側6番目の写真参照)また、11月下旬にもかかわらず気候温暖なことからか、海にはサーフィンやウィンド・サーフィン、それに釣り人やゴムボートに乗っている人たちを大勢見ました。また、この海岸線沿いには椰子の木が植えられた通りが多く、その脇には見るからにゆったりと造られた住宅地がありました。

シール・ビーチ・ピアと
メイン・ストリート
 海岸の砂浜を歩くと必ず目に着くのが、シール・ビーチ・ピア(桟橋)です。このピアは、目算ながら長さ約500mあるようです。なお、ご参考までに、このピアの長さは、この海岸線沿いの同じようにいくつかあるピアの中では最長とのことです。桟橋両側には街灯も立っていて、これがパリにあるような裸電球みたいな造りで夜になり点灯すると、なかなか趣のあるものだろうなあと想像していました。

 また、この桟橋の中央付近には、海上からなら高さ10m位あろうかと思える見張り台みたいな塔もありました。  この塔が一見丁度小さな飛行場の管制塔みたいにも見えて特徴がありました。詳細は知りませんが、波打ち際から数百m位の位置にあったので、たぶんに遊泳客やウィンドサーファーの緊急時に備えて見張る監視台の役目を果たしていたのかもしれません。この桟橋の先端にはレストランもあるようでした。

 あと、この桟橋に市街地から真っ直ぐ直結しているのが、メイン・ストリー(Main Street)トです。この通りは一直線の道路で目算ながら700m位あり、その内で海岸沿い近い半分位の所にレストラン、パブ、喫茶店、お土産店などが軒を連ねていました。

 ここは散策ついでに、お土産店で物色しながら歩くのにはもってこいの通りでした。私達は、夕食には新鮮な海産物を料理してくれるウォルツ・ワーフ・レストラン (Walt's Wharf Restaurant) で、生牡蠣や肉料理などを食べましたが、どの食べ物も美味しかったです。また、この店は、新鮮さが売り物のようでしたが、その通りの実感を味わいつつ、「やはり海沿いのレストランだなあ」と納得しました。

 このようなシール・ビーチの海岸線、通り、住宅地周辺などの風景を間近に見ますと、この市に住んでいる人の満足感と言いますか、ゆったり感と言いますか、余裕さえも感じるものでした。さらに、映画やテレビなどで見て日本人が持つ”アメリカ西海岸”と言うイメージにぴったりするような所ばかりでした。


映画アメリカン・サマー・ストーリー(アメリカン・パイ2)
 映画アメリカン・サマー・ストーリー、アメリカン・パイ2(American Pie 2)にシール・ビーチが登場します。 このアメリカン・パイ2は、2001年制作のアメリカ映画です。内容を極簡単に表現すれば大学生の青春ものです。

 夏休みになり、若者5人が貸別荘に出かけるシーンがあります。その時、スポーツピックアップ形式の車に乗り、海岸線を走っている場面があり、そこを少し走ると、このシール・ビーチのメインストリートを走行します。そして、そのままシール・ビーチ・ピア(桟橋)へ向かい、その入口手前から左に折れ海岸線の道路をハンティントンビーチ方面に向かうシーンが、短時間ながら出てきます。

 このわずかな場面の中に登場するメイン・ストリートを私も歩きましたが、映画でもレストランのO’Malley’s on Mainの始め、通り沿いに連なるお土産店や飲食店などが写し出されていました。そして、若者たちの車は、この通りを背景にシール・ビーチ・ピア(桟橋)方向へ走行します。

 映画では、このピア(桟橋)の手前側に来ると、一気に海岸線のキラキラと光輝くカリフォルニアの陽光がスクリーンいっぱいに浴びるような感じになります。そして、長いシール・ビーチ・ピア(桟橋)全体が写ります。桟橋上部の両端には三角の旗がずらっと海側に続き、中間部にある見張り台、先端部のレストランが見え、あと手前側の砂浜に白いヨットなども並んでいました。

 まあ、時間的には、ほんの30数秒のシーンですが、これから様々なことが起こることを期待するようなリード部分として、また高揚感が段々高まっていく前段の場面としては周辺の風景の描き方とともに、いい感じになっているなあと思いました。

 他の映画やテレビドラマなどにも、このシール・ビーチは登場しているのかもしれませんが、調べきれていません。いずれにしても、プロの方でなくても素人の私でも「この市や海岸沿いの風景は何回写してもいいなあ」と思わせるような美しい、魅力あふれる所でした。

(掲載日:2011年5月2日)

    
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