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後書き

 木は、山で成長している時も、酸素を作り、鳥や動物をはぐくみ、林業などにたずさわる人達の生活を支えています。木は、切られても本文で述べた通り、家の材料だけでなく、使える分は、ありとあらゆる所に使用され、最後は灰になっても役だっています。

 こんなに自然界で役に立っている植物は、ほかにあるのかと思われるくらいです。また、木は、木材とか木工品など表面上の素材や製品だけではなく、森林や木の家にいると、人を優しく、おだやかにしてくれるように、人に対して内面的(精神的)にも、大きな役割を果たしています。 

 木は、切った分ちゃんと植林して、下草や枝払いなど手を加えれば、森林が切られた時と変わらぬくらい活性化します。しかし、報道などで聞くと、全世界で毎年のように北海道と同じ位の山林面積が切られ、その後荒れ放題の所もあると聞きます。このようなことをしていけば、必ずや洪水をはじめ、大きな天災の起こる原因となるでしょう。

 木は、そのままでは自ら暴れて、天災を引き起こすことはありません。やはり、人間のかかわり方で、木も自然も、どうにでもなると思われます。

 しつこいようですが、木は、『自然環境保全・リサイクルのチャンピオン』です。しかも、日本で自給できる素材の王様でもあります。

 私は、ログハウスを建てる前後に、多くの方に木のことをお聞きするなかで、木の優れた特性を勉強し、木の家に住むことによりそのことを実体験しました。それらをもとに、今回この原稿を書きました。この文章を読まれた方が、今後何らかの形で木にかかわりあいをもたれ、さらに多方面から教えて頂ければ嬉しい限りです。よろしく、お願いいたします。

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