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2)フライパン    フランス、ド・ビュイエール30cm

肉を焼くなら、鉄製の分厚いフライパンで

 de Buyerド・ビュイエール(デバイヤー)、この舌を噛みそうな名前を知ったのは、週刊誌からでした。その後調べたのですが、日本ではどこで売っているのか、見つけきれませんでした。

 1996年9月、双子の甥・姪の大学入学祝いを兼ね一緒にパリに行きました。その時、レアルにある調理器具専門店『ドイルラン』を訪ねました。この店は、プロの調理人が使う器具が所狭しとおいてある所で、素人の私でも色々見るのが楽しい場所でした。

dubuyer01.jpg (23645 バイト) ド・ビュイエール製、鉄の厚さ3ミリのフライパンを買うのは決めていましたが、大きさについて迷いました。30cmで2キロ強もあり、振りまわせば男の私でも「重い」と言う感じでした。

 小さいのにしようかとの迷いもありましたが、「大は小を兼ねる」と言う言葉を思い出し(本音は、これで大きいステーキも充分焼けると言う食いしん坊から判断したものです)大きさ30cmにしました。

 蛇足ですが、本人は、念願のフライパンをかついでパリ市内を闊歩する感じで歩いていたのですが、その格好を甥・姪から笑われたのを良く覚えています。

 このフライパンの製品シールには、「プロフェッショナル用」(日本語訳)と書いてありますが、値段は、186,30フラン(約  円)で、安いなあと感じました。パリでは、このような実用品は、手頃な物が揃っていると思いました。

 この分厚い鉄製フライパンの特徴は、肉をおいしく焼くのに適していると言うことです。アルミのテフロン製や薄いフライパンでは、うまく肉が焼けません。簡単に言うと肉の冷たさにフライパンが負けてしまって、おいしい肉汁が外に出てしまうからです。その点、熱伝導率の良いこの分厚い鉄製フライパンは、肉の塊のまわりをさっと焼き、おいしい肉汁を中に閉じ込めてしまいます。(鉄板焼き専門店で食べる肉が、おいしいのは、味付けもさることながら、やはり、厚さ5ミリか1センチほどある鉄板を良く熱して使用しているからと思います)

 この分厚い鉄製フライパンは、長年使い込んでいくと、鉄に肉汁や油が染み込んでいて、単純な味付でもうまく焼けるようになります。アルミのテフロン製は、いくら使ってもこうはいきません。料理下手の私でも、肉をこのフライパンで焼き、赤ワインを飲みながらの夕食は、楽しみのひとつです。(記:2001年5月21日)

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