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聞いた言葉・第169回目、映画カサブランカ(Casablanca)

 

映画カサブランカ(Casablanca)

  今回の「聞いた言葉」は、そのものズバリ、映画の題名からです。本題の映画の話の前に、まずはカサブランカの場所についてです。国語辞典の大辞泉には、次の< >内のことが書いてあります。<カサブランカ(Casablanca)=(スペイン語で、白い家の意)モロッコ最大の都市。大西洋に面する港湾都市で、 商業や金属・化学などの工業が盛ん。アラビア語名、ダルエルベイダ。人口、行政区300万(2007)>

 カサブランカ(Casablanca) は、1942年のアメリカの映画で、監督はマイケル・カーティス、主演はハンフリー・ボガート(リック役))とイングリッド・バーグマン(イルザ役)です。 私は、戦後の1952年生まれなので、その年から逆算して10年前にできていますから、当時の状況を知る由もありません。しかし、この当時は(1942年)は、想像するに第二次大戦が激しくなるばかりだったと思われます。派手な戦闘シーンなどはありませんが、そのことが映画の各シーンからも、緊張感として伝わってきます。

 私は、映画カサブランカを映画館では見ていないと思いますが、テレビや2006年頃に購入した「水野晴郎のDVDで観る世界名作映画、カサブランカ」で良く見ました。(注:右側の画像はユーチューブに掲載されていた映画タイトルから) また、このDVDのジャケットに映画の推薦や紹介文として水野氏が、概要次の「 」内のことを書いておられます。

 「この映画を見ずしてアメリカ映画を語れない。 と言われる程の名作である。ドラマチックでスリリングで反ナチの思いが強烈に語られる永遠のロマンである。 ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンという世紀の顔合せである。第二次大戦中ナチの統治下におかれた モロッコのカサブランカ。

 亡命者たちがひしめくこの町で偶然再会するボガートとバーグマン。二人はかつてパリで 愛し合った仲。戦火のパリで別れたままボガートは今ではカサブランカで賭博場を経営している身。バーグマンは抵抗運動にすべてをかけた男の妻。あの有名なラストの別れ。「君の瞳に乾杯」「我々にはパリの想い出がある」とい う数々の心うつ言葉。 (後略)  」  <(1943年)第16回アカデミー覧作品賞、監督賞、脚色賞受實>

 私は、この映画を何回となく見ましたが、毎回上記の紹介文通りだなあと思います。私の映画の見方は、いつも書いていますが、「その時間楽しめれば、それでいい」と言う至極単純な考えです。ですから、ことさら時代背景や作品の意図は、どうの、こうのと考えない方です。

 この映画も、水野氏の紹介文にある通り、時代的に反ナチスを思い描いたシーンが随所にありますので、そのような見方も出来るでしょう。しかし、主役二人を中心に周りの人含めた人間模様は、今ではやや短いとも思える約1時間の映画の中で良く出来た作品で、これらのシーンだけでも名作ではないかとも思えます。

 また、それを裏付けるように随所に有名な台詞や名文句が散りばめられていて、先の紹介文にあったような、例えば「君の瞳に乾杯」などは、これだけでも別に1ページ設けて語られているほどです。私も機会あれば書きたいと思っています。さらに音楽も、映画の主題歌となっているAs Time Goes By(邦題:「時の過ぎゆくままに」、作詞・作曲はハーマン・フップフェルド)は、その後も多くの方が演奏され歌っておられるような名曲中の名曲のような気がします。

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 映画が長年語り継がれて、「また、見てみたい」と思うのは、人それぞれでしょうが、ストリーや展開良し、主役は抜群、音楽はスタンダードナンバーとなると、そう沢山あるものではないような気もします。この映画カサブランカ(Casablanca) は、戦争中の作品ながら、その全てを兼ね備えているような感じがします。

 あと、極めて個人的な見方ですが、男前で格好いい役柄のハンフリー・ボガートも当然いいのですが、なんとも言ってもイングリッド・バーグマンの美人度は、他の女優さんの群を抜いているような気がします。ただし、単に美しい、素晴らしい女優さんと言うだけでなく、知的で凛とした輝きを放ちながら、万人を魅了する力を内面から持っておられる女性だとも思いました。


(記:2013年6月3日)

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