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聞いた言葉・第191回目、コンテンツ勝負(知りたい情報や内容の勝負)

 

コンテンツ勝負(知りたい情報や内容の勝負)

 今回の言葉は、極簡単な英語訳では「中身、内容」などでしょうが、国語辞典の解説でも幅広く、さらに一般に使われて用語としては、もっと広い感じがします。 私が、1998年にインターネット関係の仕事に就いた時から、現役終了まで諸先輩、関係会社の方々から、様々な意味で、この「コンテンツ(contents)」あるいは「コンテンツ勝負」などの言葉は聞きました。

 ただし、当時の私の解釈が正しかったのか、どうかも含めて全く自信がありません。当然、現在も同じです。そのようなことから、このページを閲覧されている方へ、最初からお願いがあります。私が、コンテンツの意味を間違っていましても、 「この中高年オッサンの考えの大部分は解釈違いを違いをしているが、一部だけは当たっているかなあ」位の大らかな気持ちで、これから読んで頂けないでしょうか。

  あと、インターネットの光ファイバー回線が、全国で広く敷設されるようになって、さらに、このコンテンツ勝負という言葉は、私の印象では変化を見せたとも思っていますので、その点も含めて今回書いています。 その前に、各用語について、辞典関係の解説を二つまとめて下記に書いておきます。

 < (大辞林の解説より) コンテンツ= 1,(箱などの)中身。 2,情報の内容。放送やネットワークで提供される動画・音声・テキストなどの情報の内容をいう。 3,書籍の目次。>

 < (ASCII.jpデジタル用語辞典の解説より) 光ファイバー=電気信号を光に変えて情報を伝達するケーブル。電磁波の影響を受けず、大容量のデータを長距離伝送できるのが特徴。ファイバーの素材には透明なガラス線、またはプラスチックが使われており、一般的なケーブルに使われている銅線に比べて長距離になっても信号が減衰しにくい。(後略) >


   上記のコンテンツの用語解説は、このページの場合は、2,項目、つまり「動画・音声・テキストなどの情報の内容」でしょうから、それを主にこれから書いていきます。まず話は相前後しますが、日本で一般には、ITバブル(インタネット・バブルと言う人もいましたが)は、2000年頃から2002年頃まで、その後、ITバブル崩壊との言葉も聞きました。

 私は、そのITバブルの少し前の1998年10月にインターネットの仕事に就いていますので、もう17年前頃の話になります。この当時、良く分からないまま飛び込んだみたいなものでしたが、その頃に今回の言葉で、「これからはコンテンツが大事だ」とか、「・・・の全体より、一つのコンテンツ勝負みたいなものだ」とかを先輩や仕事関係先の方々から聞きました。

 率直に申し上げて、言葉の響き的なものや雰囲気くらいは分かっても、これらの本当の意味は当初の私は理解していなかったと思います。ホームページ関係が主ですから、ページ全体のことばかりと思ってもいました。つまり、かっこういいデザイン、見やすいレイアウトとか綺麗なイラストや写真などの総合的なものと勘違いをしていました。

 確かに、それも大事ですが、例えばヤフーやグーグルで閲覧者が知りたい情報(内容、中身)を検索後、ヒットしたページとか文章などは、そうとは限らないということが徐々に分かってきました。中には、「ホームページを作る場合、最初は見てくれ(格好)勝負だが、結局、最後はコンテンツ勝負だよ」と言う方もいました。今思うと、「なるほど、そうか、そうだったのか」と思いますが、当時この言葉は、歳は取っていても新人の私には漠然と聞こえてもいました。

  ここで、どんな例でもいいのですが、例えば、「・・・会社」、「・・・団体」とかで(本の表紙みないなものから)検索して見る人も、後では自分の知りたい情報(中身、個別ページ)を検索し、そこからページ全体を見ている人が多くなっているのでは」との指摘でした。それは、そうで、ネット上から何かの申し込み書(注文書)とか専門的な事柄以外は、特に会社名や団体名などにはこだわらず自分の知りたい情報があれば、その内容・コンテンツを閲覧しているのではないでしょうか。

 また、この当時に教えて頂いた言葉に、「ホームページの命は継続と更新」もありました。これは、どんなに名の売れた会社で、かっこういいサイトを開設されていたとしても、「更新」を怠れば、それは見られなくなると言うことです。これも結局は、「コンテンツを新規更新、継続していくことの大切さ」を説いておられるように私は聞こえました。

 ここから話は少し変わりますが、私は2003年11月に、それまでのISDN回線から光ファイバー回線にしました。ご参考までに、この頃の経過については、「光ファイバー導入記、その後1」、「光ファイバー導入記、その後2」ページを参照願います。先のリンク先HP画像でもお分かりの通り、その頃でも「約92Mbps」の回線スピードが出ていました。それまでのISDNやADSL回線などと比べて、写真や動画がパッと見れて感動したものでした。(その後、もっと速い回線にもバージョンアップしました)

  私だけでなく光ファイバー回線にされた方は、スピードの速さとともに同時に、「これだけネット回線が速ければ、アンテナ通じてテレビを見るより光ファイバー回線で番組を見る時代もくるのでは」と思われたのではないでしょうか。そうしましたら、いつの年月からか不明ながら、在京キー局を中心に、「ヤフー動画ニュース」がバンバン掲載されるようになったり、CNN、ロイター、BBCなど海外メディアのニュース動画、さらには映画やアニメなどの動画専門のサイトも有料・無料を問わず沢山あるようです。(あと電話も、それからかなり経って従来のメタル配線から光ファイバー回線に変わりました)

 そして、 先のような動画サイトは、「自分にとって必要な情報(中身)だけ、 見たい時間だけ見る」人に向いているなあとも思いました。また、これから例えばテレビだけについて言えば、「・・・局の ・・・番組を見る」のではなく、多方面のコンテンツを見る 画面=”モニター”と呼ぶようなことが相応しいことになるのかもしれないとも感じました。(いずれテレビの名称は死語になって、 ”モニター”との言い方が一般化するのでしょうか?) それはなにもテレビだけでなく、新聞・雑誌などのメディア全般、あるいはもっと広い分野まで波及していくのかもしれません。

 既に今でも、コンテンツ専門に見せる(売る)会社もあるようですが、ますます、その傾向はネット回線の速度向上とともに増えていく傾向になるのでしょう。そして、そのようなな事業が もっと発展的になれば、今までなら、例えば1日中映像を流し続けているテレビならば 「昨日の・・・局の・・・ドラマ見た?」とか「・・・局の・・・番組を 見たよ」と言う会話から変わるような気がします。

 つまり、テレビ局名が完全に消えて、自分が見たかったコンテンツ名だけしか見ず、そしてその印象しか残らず、もしかしたら「テレビ局名」も「番組名」 さえも、たとえあったとしても一般には言わない、残らない時代が来るような気が します。まあ、そうは言っても、有料とか、様々な日本独特の 障壁も沢山ありますので、直ぐにはならないでしょう。

 しかし、大変大ざっぱで正確性がありませんが、過去、 一般家庭までに普及するまでに新聞ならば1世紀位、 ラジオ・テレビ・電話なら数十年間かかったでしょう。 しかし、携帯電話やインターネット普及は当初は別と しても普及し始めたら5〜10年もかかっていないのではないでしょうか。コンテンツ専門に見せる(売る)事業形態も、 もしかしたら普及のスピードは速いのかもしれません。

私の関係ホームページ
 メディアの取材現場は変わらないし、役割が強くなる
 ホームページの命は継続と更新
 デジタル時代に、ますます重要なアナログ作業
 真実を自分で探す時代
 機械(ハイテク)もすばらしいが、人間も素晴らしい
 全ての人をいつまでもだまし続けることは出来ない
 空気で作られた「真実」と「正義」

  ただし、どんな形態になっても、コンテンツを作る側は、新聞社でもテレビ局でもホームページの制作会社でも、良いコンテンツを 作って提供するというやり方は、いつの時代も変わらないのではないでしょうか。デジタルやネット回線だけ、いくら充実・向上しても機械だけでは、良いコンテンツは作れないでしょうから。つまり、「メディアの取材現場は変わらないし、役割が強くなる」でしょう。さらに言えば、この分野は、これからも「デジタル時代に、ますます重要なアナログ作業」でしょう。

 今回の言葉=コンテンツ勝負は、既に17年前から諸先輩方から何十回となく聞いていましたが、今頃になって、その一部の意味を少しだけ分かった位では本当に遅いと自分自身でも思いました。ただ、(自分では出来ていませんが)現在も、これからもコンテンツ勝負(知りたい情報や内容の勝負)は、最重要で、しかも、いい言葉だなあと再認識しました。


(記:2015年5月25日)

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