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聞いた言葉・第31回目、『人は誰でも一冊の本が書ける』

人は誰でも一冊の本が書ける

 この言葉は、私が長崎に戻って来て始めて就職した時にお世話になった大学教授から聞きました。(私が勤務していたその当時の)仕事先のビルには、先生達の研究施設もあり、たまにお会いして、同僚の女子社員と一緒にコンピューターその他、多くの興味深い話しを聞きました。

写真後方は、大村湾と長崎空港の全景、自宅まわりは田んぼです。
 その中で、本の話しになり、「作家みたいにはいかないかもしれないけど、人にはそれぞれ得意分野があって、しかも自分しか知らないこともあり、誰でも何か最低でも一人一冊は本が書けるし、出せるのではないかなあ」「上野さんもログハウスについて、出版したらいいのでは」と話されました。

 当時(1998年10月再就職)私は、その前年春から(宅地造成から、本宅や小屋建設まで約14か月間)大工さんたちと実家近くに家を建てたばかりで、話すことは馬鹿の一つ覚えみたいにログハウスのことばかり、誰彼なしに話していました。(当然、先生にもお話ししていました)

 この言葉を先生から聞いた時、(おっちょこちょいで早トチリの私としては)「そう言われればそうかなあ。自分だけしか知らないことは誰だって何か一つくらいはあるかなあ」と、思いました。同じように住居や食事を共にする家族、夫婦などでも、仕事や趣味が違えばややオーバーな表現ながらも、それだけでも世界観も違い同じような質問されても答えが変わってくる場合もあるのかもしれません。

 また、同じように育てられた兄弟姉妹でも、それぞれに趣味も、好みの食べ物さえ違っているのは、これも至極当然なことでしょう。それに、国内外の旅行や留学、海外赴任などの機会があれば、なおのこと、自分の家族さえ全然知らない世界を見聞きするかもしれません。

 そんなことから、先生が言われたように、「人は最低でも一人一冊の本が書ける」のは、その気になりさえすれば、その通りだろうと思うようになりました。それに、先生の言葉は、私にとってずっと以前からどんな形でもいいから自費出版してみたいと思っていた計画を励ましてもらうものでした。

 先生からこの言葉を教えて頂いて、早5年近くたつのにいまだに自費出版の方は、予算の目処さえ立っていません。でも、代わりにこのホームページに4年ほど前から、色々なテーマで掲載し始めてもう直ぐで合計(A4サイズベースで)400ページ近く、画像が約430枚となりました。

 このようなことは、「チリも積もれば山となる」を実践しているようなものです。でも、まあ、これらのページや写真は、いずれかの機会に再利用できるかなあとも考えています。(記:2003年7月4日)

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