TOP INDEX BACK NEXT

聞いた言葉・第72回目、凛とした花 、水仙

 
凛とした花 、水仙

 私は、下手な横好きながらデジタルカメラで花写真を春夏秋冬撮りまわっています。(そのほんの一部「花写真集」もくじページ)ただし、冬の時季は、さすがに出番が少ないのはやむをえないかなあと思います。この時季に咲く、寒椿、水仙、梅などは、やや厚めの防寒ジャンパーを着込んで、じっと風のやむを待ってでも撮りたい被写体です。

 その中でも水仙は、近寄ると優しい、ほのかかな香りがして、より一層がんばって撮ってみようと思います。この水仙、今回掲載する前に色々調べたのですが、『フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によりますと「学名はNarcissusで、地中海沿岸が原産のヒガンバナ科スイセン属の多年草である」とのことです。
寒空をつき凛と咲く水仙の花


 また、この英語名の「Narcissusという学名は、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来する」とのことで、「ナルシスト」(自己陶酔型の人、うぬぼれ屋)の語源になっているようです。

 この神話によると美少年ナルキッソスは「水鏡に映った自分自身に恋してしまって、そのまま、うつむきがちに咲くスイセン(水仙)に変わってしまった」との説も紹介されています。

 また、スイセンと言う呼び名は「中国での呼び名水仙を音読みしたもので、
中国古典に由来し水辺で咲く姿を仙人にたとえたのであろう」との解釈も書いてありました。

 確か語源や由来はそうなのでしょうが、私個人から見ると、女性が色々な厳しい状況下でも清清しく、凛として立ち向かっているイメージがするのですが、どうでしょうか。

 現代社会は男女問わず様々な問題含めてがありますが、とりわけ女性の場合は、仕事でも家庭でも、社会風習含めて様々な差別・困難さが男性以上にあります。

 そんな状況下(けっしてナルシストと言う訳ではなく)ちゃんとした自分の考えや生き方に信念をもって、凛として立ち向かってらっしゃる女性の姿は、この水仙にも似ておられるような気がします。どんな北風がふいても、その時はなびいているように見えても大地にしっかり根を張っているがゆえに風がおさまれば、また、すっくと立ち上がり春が近づいていることに確信持っている、そんな力強さも、この水仙は持っているのではとカメラを向けるたびに感じています。

(記:2007年2月1日)

TOP INDEX BACK NEXT