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私の温泉紹介
長崎県、荒川温泉、七岳荘
都道府県名、地名、温泉地名など 入湯した旅館名(温泉施設名)
長崎県南松浦郡玉之浦町荒川郷 、『荒川温泉 国民宿舎 七岳荘
主な泉質、温度など 備考備考(注:文章や写真は当時の情報です)
食塩泉、64度 既に閉館
当時のパンフレット
    この五島の荒川温泉、国民宿舎・七岳荘(ななだけそう)は、既にずっと以前に閉館しましたが、私は2回行きました。 1回目は、母と二人で1979(昭和54)年9月、2回目は1980(昭和55)年9月、父と義兄三人で行きました。

 当時長崎空港から福江空港までは、プロペラ機(YS11)でしたが、離陸してしばらくすると、もう着陸へのアプローチという感じでした。このアプローチする時に、全山芝生みたいな鬼岳(おにたけ、標高317m)の優しい山容が見えます。

 この山は、市民や観光客から親しまれている山で、実際私も同僚たちと登りました。登りも下りも気持ち良い風景が見え、特に、コバルトブルーの海が今も思い出します。福江空港に着いてから、私たちは1回目は市内からバス(約70分間)で、2回目はレンタカー(約40分間)で玉之浦町方面に向かいました。

 車中から見た風景は、最初私が持っていた福江島のイメージと違って、けっこう平地もあり、途中、直線の長い道路もありました。終点手前の右方向に山が見えてきます。全体の山容は後で見たのですが、鋸(のこ)歯のような山が七つあるみたいで、そのことからこの山は、七岳と呼ばれたみたいです。
海岸沿いの源泉
七岳荘の浴場
温泉成分表


 この荒川温泉や港は、古くから漁業の中継基地として栄えたようです。この港側ではなく、少し離れた小高い丘みたいな所に今回ご紹介する『国民宿舎・七岳荘』はありました。

 この七岳荘は、上記のパンフレット(表紙)写真などでもお分かりの通り、2階建ての鉄筋コンクリートで、海が良く見える建物でした。

 あと、この建物の下側になる海岸線には源泉がありました。右写真の中央(義兄と父の左側)に源泉があったので、3人で見に行きました。父が、「この海岸の色は違う。地熱が高いので、こんな色をしているだろう」みたいな解説をしていたのを思い出します。

 私も、当時旅行などで全国の温泉を(そんなに数多くないですが)巡っていましたが、まさかこんな波打ち際の所に源泉があるとは思いもせず、強い印象が残っています。珍しかったので、写真も何枚か撮りました。

 温泉成分は、海沿いに源泉がある関係からか、泉質は食塩泉で、温泉成分表(右側2番目写真)には、リュウマチ、神経痛、婦人病などに効用があると書いてありました。『国民宿舎・七岳荘』の浴室は、広くてノンビリできました。窓が広くて明るく、どこから見ても景色が良かったです。

 また、国民宿舎ということもあるのか、宿泊料金、追加の刺身、ビール、入湯税なども含めて、二人分合計8450円で安かったです。刺身は、目の前の海で獲れたものだろうと思いますが、2回の旅行とも好評でした。

 あと話しは脱線しますが、1回目の旅行時に忘れられないことがありました。荒川のバス停で福江行きを母と待っていたところ、中学生を連れた先生が来ました。お互い見た顔と思ったところ、高校時代の同級生でした。

 聞けば、「今バスケット部の引率で試合に行っている途中」とのこと、こちらは「(当時)大阪空港で働いていて、親子旅行中」と述べ合いました。高校卒業後8年ぶりで、まあ、こんな偶然はどこに行ってあるものだなあとつくづく思いました。

 2回目はレンタカーでしたので、五島の観光地なっている石田城跡、武家屋敷通り、大瀬崎の灯台、玉の浦のルルド、堂崎の教会、その他いくつかの美しい砂浜などを見てまわりました。

 あと、この荒川温泉は、温泉としては元々1922(大正12)年豆谷氏が温泉を発掘して、旅館をはじめてからの歴史といわれています。ホームページには、この荒川温泉には豆谷旅館さん始め、いくつかあるようです。また、機会あれば、この五島・荒川温泉には、行ってみたいです。(掲載日:2004年11月1日)

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