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聞いた言葉・第188回目、この世の中で最も重要なものは情報だ。

 

この世の中で最も重要なものは情報だ。

 今回の言葉は、このページで紹介しています映画でのセリフだけでなく、同趣旨で一般にも例えば「情報は宝」とか「情報は全ておいて優先される」とか様々な事柄や場面でも使われています。ただし、映画『ウォール街』(原題:Wall Street )で主役二人がスポーツした後、サウナでのシーンで語られているのか特徴的でもあったので今回取り上げました。

 その内容は、次の<>内の文字です。(英語)<The most valuable commodity I know of is information.>(和訳:この世の中で最も重要なものは情報だ。) 英語が全くできない私ですが、映画は証券業界の内容ですから、先の英語に対する字幕(和訳)は、分かりやすいなあと思いました。

 このページは映画紹介ではないので、詳細に書きませんが、制作年は1987年、監督はオリヴァー・ストーン、登場人物(俳優)はゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)、バド・フォックス(チャーリー・シーン)などです。あと、ヤフー映画の解説文によると、次の<>内のことが書いてあります。

 < 一攫千金を夢見る若き証券マン、バド(C・シーン)は、業界のフィクサー的存在である大富豪ゲッコー(M・ダグラス)に取り入ろうと必死だった。父(M・シーン)の勤める航空会社の情報を流したことによって、その夢はかなえられ、バド自身も大金を手にするが……。O・ストーンが、策謀渦巻く証券業界を舞台にしたサスペンス・ドラマ。>

 また、国語辞典の大辞泉には、情報について次の「」内の解釈もしてありますので、ご参考までに、ご覧願います。「情報=ある物事の内容や事情についての知らせ。インフォメーション。」

 今回の言葉に戻りますが、証券界のことですから私の素人解釈では、「情報=金だ」と言うことだろうと思っています。確かに株取引は、一般に何か画期的な発明や商品開発に成功すれば、その会社の株は一気に買われるでしょう。逆に、大きな問題・事故・スキャンダルなどを起こした場合は、情け容赦なく売られてきたのもあったでしょう。

 このような株売買の時期を間違えば取り返しのつかない大損するのは、何も映画や小説の話だけでなく中には一般の方でも経験されているかもしれません。私のある知人の話として、「この前、売り時期が遅れて損した。もう株には手は出さない」と聞いたこともありました。たぶんに、彼は毎日、頻繁に株や会社情報を様々な方法(各種メディアなども含めて)で入手し、判断材料にしていたはずです。しかし、一般人の情報入手力では、彼が言う通り限度限界があるのかもしれません。

 ここから、証券界のことから飛躍した話になりますが、この情報は国家間の極端な例で太平洋戦争時、日本の外務省・陸軍・海軍の暗号情報は、アメリカに全て解読されていたそうです。そして、その情報に基づきアメリカは日本への作戦を立てていたと言うのですから、情報戦だけと限定しても最初から勝敗の結果は分かっていたようなものだと言えます。

 あと、仕事でも生活や趣味の世界でも、一口に「ためになる情報」とか「新情報だ」と言われても、その全てが良質の情報ばかりとは限らないのは、当然のことでしょう。その良質の情報を得るには、どうしたら良いのか、これまた結論の出にくいテーマではないでしょうか。そのようなことが、最初から分かっていれば誰でも同じことをするでしょうから。

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 今回紹介中の映画『ウォール街』でも、この件では様々なシーンとして登場していました。そして、現代ならば情報入手のツールとして例えば各種メディア、インターネット、電話、その他たくさんあるにも関わらず、古典的な手法である人の繋がりや関係先の行動調査なども多く見られました。

 結局のところ、情報と言っても、それをもたらすのも、入手後に利用するのも人だからではないでしょうか。そして、仮に山のような情報が集まったとしても、何も活用しなければ全く意味がないでしょう。それらを、どのように分析・判断して適切に生かすかも最終的には、人それぞれの力量とも言えます。

 確かに、今回の言葉「この世の中で最も重要なものは情報だ。」通りかもしれませんが、そのような重要位置付けをするにも、しないにも人の繋がりと、能力にかかっていると言外にいっておられるような気もします。


(記:2015年5月4日)

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