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聞いた言葉・第49回目、こねこものがたり

 
こねこものがたり

 今回の言葉に出てくる『こねこものがたり』は、2004年8月、大村市立福重小学校の校長先生から聞きました。(ご参考までに、この福重小学校は、私の母校です。当時私は、それはそれは出来の悪い生徒でそのまま変わることなく大きくなり、今もこの小学校や地域の方々には、ご迷惑をかけつつも、大変お世話にもなっています)

「こねこものがたり」の主役のミュー
 この『こねこものがたり』は、校長先生からお聞きした概要を申し上げると、次の通りでした。校長先生が2002年2月犬と一緒に散歩していると、その犬のジュンがほえ、見ると溝に流されていた子猫がいたそうです。それを助けて、その後治療し、ミルクや食べ物を上げるとすくすく育ったそうです。

 この時の様子をデジタルカメラで撮られた写真をもとに、文字入りの説明を加え12枚のスライドデータを作成されました。これを「長崎っ子の心を見つめる教育週間」の時、プロジェクターで子どもたちに映写されました。

 その時、子どもたちは子猫の写真などに最初「可愛い」と言ってスクリーンを見ていたそうです。でも、「この猫はたまたま、ひろわれて育てられたけど、長崎県だけでも1年間に13794匹すてられている。また、やむを得ず処分もされている」との説明をしたところ、子どもたちの中から「命は大切にしないとね」と言った反応もあったそうです。

 その後、このことに注目された西日本新聞社の方が記事にされ、2005年1月6日付けの新聞に(西日本新聞・長崎版、28ページ「ながさきWIDE」写真入り、6段記事、約Aサイズの半分強の大きさで)掲載されました。内容は、大村市立福重小学校・校長先生の捨て猫物語を中心に、命の大切さを語られていることの紹介です。見出しだけですが、下記の通りです。

「小さくても大切な命」 「HPに捨て猫の物語」 「少年事件の続発を憂慮 小中生に呼び掛ける」

 この記事で紹介されているのが、『上野ログハウス』管理人作成の『福重ホームページ』の「福重小学校紹介」の「こねこものがたり」です。私は、先生からこの「こねこものがたり」のデータを見せて頂いた時、「いい内容ですね。ホームページに掲載していいでしょうか」とお願いしました。

 掲載許可は頂いたものの、大きな写真でかなりデータが重いのと、文字の部分が動く作りだったため、なんとかこのままホームページに掲載できないか、考えて2種類ほど作ってみました。しかし、サーバのメモリー不足のことが一番の理由で、結局、従来形式(HTMLデータ)に作り直すことにしました。かなりメモリーを削っていますので、写真や文字が荒っぽく見えます。そのようなことから出来たのが、ホームページ上の『こねこものがたり』です。

 皆様もご存知のとおり、長崎県では近年痛ましい小学生の事件が2件起きてしまいました。その後ずっと長崎県下、教育の現場だけでなく、各地域上げて様々な取り組みがおこなわれています。今回の主役のミューが瞳の奥から発しているような命の大切さが、真に伝わればと願ってやみません。(記:2005年1月19日)

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