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カテドラルの側面

ストラスブール大聖堂その2、苦労した分の大パノラマ

 
ストラスブール2日目の朝(2004年6月18日)、しっかり過ぎるほどのパンをほおばり、その勢いで大聖堂の屋上に登ろうと言うことになりました。

 まず、階段の入り口が広場から分からなかったので、寺院内部にある売店で確かめて、再度広場に出て正面右側に回り、窓口の開くのを待ちました。

 私は、その間に聖堂側面部(内部のステンドグラスから見たら外側に当たる)を撮りましたが、ここもなかなかどこにもないような形状をしていました。

屋上からサン・ポール教会方面の展望
 少し待つくらい早く行ったのが正解で、後はアメリカの団体さんなのか、しばらくしない内に長蛇の列になっていました。

 皆さん口々に「早く並んでいて良かった」と言いながら、高さ66mと言われている登りの螺旋階段に挑戦しました。

 私は、8年前カメラバック3キロを持ってパリ凱旋門(高さ約50m)の階段も登ったことがあるし、今回高さは高いけど、バックは1キロなので、まあ大丈夫だろうと思っていました。

 ところが、最初は良かったのですが、日頃の運動不足(それに本人は自覚したくないけど、年齢による体力低下)を感じて段々と息が切れてきました。

 盛んに上の方を登る姪や皆さんから、「おじさん、大丈夫?」「大丈夫ですか?」との声がかかるようになってきました。最初は、「大丈夫よ、元気げんき」と返事していた声も段々と、「うーん、何とか」と小さくなっていっているを自覚していました。

 さらに、悪いことにこの螺旋階段は、幅が一人分しかなく、下から上がってくる人に「お先にどうぞ」ともいかず、ひたすら登るだけでした。
半分か3分の2近くか、少し広い所もあり、数人先に行ってもらって小休止してから上を目指すと、私だけでなくアメリカ人の若い人も、「疲れた」とか、塔が少し揺れる関係上「怖い」と叫んでいるみたいでした。

屋上からサン・トーマス教会方面の展望
 「もう直ぐよ」と言う掛け声に励まされながら、登り切ると、そこからは思わず「えっ」と言う景色が目に飛び込んできました。ゼイゼイと息切らしながらも、「ワアッー、やったー、景色いいなあ」と言いながら、屋上高く張られているネットに近づきました。

 ネットのところどころにカメラ撮影用の穴もあり、まずは、EU本部やサン・ポール教会方面、次に右に振ってストラスブール大学方面を見ました。いすれもが、天気の関係もありましたが手に取るように確認できました。

 「アー、やっぱり頑張って登って来た甲斐があったなあ」と、思わせる大パノラマでした。改めて登って分かったのですが、大聖堂の尖塔は142mで、この屋上は66mですから、実際は半分以下の高さです。

カテドラルの屋根
 でも、登りに苦労した分もあるのかもしれませんが、なんか100mくらいに匹敵するような実感を持ちました。また、後で行ったストラスブールのあちこちから、この塔がよく見えたのも、逆に言えば当たり前かなあとも思いました。

 息も整い今までとは、逆方向になるサン・トーマス教会方面をカメラに収めた頃、全員で記念写真撮ろうと言うことになり、近くにいた日本人の方にお願いしました。

 もっと、ゆっくり見たいなあと思っていたところ、この塔の管理人が、「時間です。後の方に変わってもらうため、出口へ」みたいな叫び声が何回かありました。それで、登った側とは反対の階段で降りることになりました。

 下りは、足を降ろすだけですから登りよりは楽でしたが、それでも狭い螺旋階段には変わりなく、ゆっくりペースでしかも途中、この寺院の屋根部分の写真を撮りながら降りて行きました。(掲載日:2004年7月5日)

参考(ホームページ)資料
Cathedrale Notre Dame de Strasbourg


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